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2015年03月22日

日本陸軍 九六式 防寒脚絆 

某所に出張というか出稼ぎのため週一日しか家に居れないストレスから
部屋で軍服着たりしながら骨董屋に出向いたらこんなんありました。








日本陸軍 九六式 防寒脚絆 



日本陸軍で使用されていた防寒脚絆です。
特殊被服の一つですね。近デジでかるく調べたら「九六式」と出ていました。
絵が出ていなかったので明確にコレが九六式防寒装具類かは判別できませんですが
大まかな変更は無かったのであれば「九六式防寒脚絆」で良いのでしょうね。

昭和十一年制定以前の防寒装具類は詳しく知りませんが、四五式外套から昭五式外套までは
外付けの防寒襟が存在していました。
ウチにある昭和十三年製の昭五式外套では防寒襟取付用の穴が設置されていないのは
この防寒装具類が制定された事による仕様変更なのか、イレギュラーなのかは
解りませんが色々想像が膨らんで楽しいですね。


以下右足用で撮影








日本陸軍 九六式 防寒脚絆 


脚絆を開いたところ。








日本陸軍 九六式 防寒脚絆 

日本陸軍 九六式 防寒脚絆 




検定印は見づらくなっていますが
昭和十六年、本廠検定でしょうか。






日本陸軍 九六式 防寒脚絆 


裏面






日本陸軍 九六式 防寒脚絆 


背面には生地をつなぎ合わせる
別素材の補強







日本陸軍 九六式 防寒脚絆 


つま先部分のつなぎ目の
補強







日本陸軍 九六式 防寒脚絆 


革紐
使用には問題ない状態です。








日本陸軍 九六式 防寒脚絆 


バックルも塗装がほぼ完璧に残っています







日本陸軍 九六式 防寒脚絆 


バックル裏面には補強の革があります









日本陸軍 九六式 防寒脚絆 


スパッツ型の脚絆の必須部位として、靴の土踏まず部分に通す
革紐。
明治布脚絆や、メリケンのレギンスとは違い
調整ができない固定式となっています。








日本陸軍 九六式 防寒脚絆 


検定印の処にサイズ表記が見当たりませんでしたが
表面、脹脛部分に「小」と縫い付けでサイズ表記がありました。
小号とはいえ、軍袴冬袴の上に通常の脚絆を巻いてその上に
付ける事を前提としているためか、かなり大きいです。









日本陸軍 九六式 防寒脚絆 


一応、足に巻き付けてみました。

防寒装具類の実物は、本体状態の良し悪しに関わらず
兎毛の抜け具合が凄い事になっていたりします。
(外したあと、ズボンが凄い事になっていました。 )








日本陸軍 九六式 防寒脚絆 


何時の間にか揃って来はじめた防寒装具類。
(写真左 水筒覆   右 飯盒覆  )
後は外套、手袋、帽で防寒装備の外見が完成です 道は遠いなぁ。



タイトルに盛大に九六式て書いちゃったけど、九六式じゃなかったらごめぬ




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Posted by 半井匠(ナカライ タクミ)  at 08:16 │Comments(0)実物日本軍

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